管理人のタツです。
今回はタイトル通り、タンザニアでの成績の付け方です。
どんなものか
ちょっとだけ前知識
タンザニアの学生たち、実は国家試験というものが存在します。
受ける学年は
- 小学4年生
- 小学7年生
- 中学2年生 (Oレベル2年生)
- 中学4年生 (Oレベル4年生)
- 中学6年生 (Aレベル2年生)
小学校は7年生まであります。
中学校は少し複雑ですが、Oレベルと言われる学年が4年まで、
その後Aレベルが2学年存在します。
私が協力隊時代の配属先はOレベルの学校です。
というより、タンザニアの理数教育は配属先は基本全員Oレベルの学校です。
Aレベルはそもそも協力隊なんて必要ないので。
(でも先輩隊員に一人Aレベル学校配属の人いたんだよな。なんで必要だったか…)
国家試験結果ってどんなものか気になりません??
実は見れるんです。
これは、Oレベル4年生の試験結果です。
リンクをクリックすると、たーくさん学校名が出てきます。
その中で自分の学校を探し、閲覧します。
するとこんな感じ

画像は我が配属先、Fuka Secondary Schoolを使っています。
まぁテスト結果が閲覧できるんですよね。
因みにこれはOレベル4年生のテスト結果。
Oレベルの2年生のテスト結果は、名前まで掲載されます。
個人情報もへったくれもありません
さすがに個人情報が載ってるサイトをここで紹介する勇気はありません。
でも調べたらすぐ出てくるので、気になる方はどうぞ…
なんで2年生と4年生で名前の掲載有無が違うのかはいまだに知らないですが、
管轄組織が違うんですかねー…?
それはそれとして、今回はこの点数の付け方について。
成績計算方法
試験結果のページを見てますと
AGGTとDIVという数字がありますよね。
こいつが大事な数字で、これの求め方の解説が今回の目的です。
まずそもそもとして、タンザニアにはどのような教科があるのでしょうか?
試験は人によりますが、7~10教科あります。
- CIVICS
- HISTORY
- GEOGRAPHY
- ENGLISH
- KISWAHILI
- PHISICS
- CHEMISTRY
- BIOLOGY
- BASIC MATHEMATICS
- ELIMU YA DINI YA KIISLAMU
英語でほぼなんの教科か推測できると思いますが、
2教科はスワヒリ語で書かれているのでそこだけ説明しますと
KISWAHILI = スワヒリ語
(○○語はスワヒリ語でKI○○になります。日本語=KIJAPANI、英語=KIINGEREZA)
ELIMU YA DINI YA KIISLAMU = イスラム教生徒が受けるテスト。
(通称E.D.K)
2年生は基本的にはこの9教科もしくはE.D.Kを含めた10教科です。
4年生になるといわゆる文系理系に分かれ、
理系は相変わらず9or10教科ですが、
文系はPHYSICSとCHEMISTRYを勉強しなくなるので、
7or8教科になります。
国家試験ではほかにもいろんな教科がありますが、
とりあえず基本的な9教科を受ける人で計算結果を出します。
では計算方法。
①各教科の点数を出す
まずは受けたテストの点数を出します。
0点から100点ですね。
当然ですが、点数が高いほどいいです。
②降順に並べる
各教科点数を出し終えたら、
点数を降順に並べます。
話逸れますが、降順にすると、
まぁまず数学は一番下にきます。
数学ができない子がホント多い…。
③各教科のGPAを出す
GPAの出し方は以下です。
まず、区分で評価します。
- 75点以上⇒A
- 65~74点⇒B
- 45~64点⇒C
- 30~44点⇒D
- 29点以下⇒F
更に、評価によってスコアを出します。
- A=1
- B=2
- C=3
- D=4
- F=5
少しややこしいですが、
このスコアは点数が低いほどいいです。
これを各教科でスコアを出します。
④AGGTを出す
②で降順にしたので、
スコアが低い上位7教科の合計を出します。
これがAGGTになります。
なので、AGGTの最小値は7、最大値は35になるはずですよね。
これも、点数が低いほど優秀な証拠です。
⑤DIVISIONを出す
最後に、DIVを出します。
区分は以下の通り。
- AGGTが17以下⇒I
- AGGTが18~22⇒II
- AGGTが23~25⇒III
- AGGTが26~33⇒IV
- AGGTが34以上⇒O
以上がタンザニアにおける成績の出し方です。
具体例
国家試験とは別に、タンザニアには国家試験の学年にはMOCKという試験があります。
言ってみれば、国家試験の模擬試験です。
大体6月頃に行われてた気が。
今回は私が赴任中の生徒たち(4年生)のMOCK成績をお借りします。

ちなみにこれは、私が頑張ってExcelにまとめ直したたものです。
これも最初は、上記サイトのような感じで公開されますが、
見にくかったので、同僚が見やすいよう作り替えたものです。
そろそろタンザニア政府、ITを頑張って使ってもらいたいんだけどなー。
No0005の子は、テストの点を降順にしますと
66(KIS)→62(ENG)→53(BIO)→46(PHY)→45(CIV)→45(HIS)→34(GEO)→32(CHE)→23(MATH)
ですね。
GPAは
2→3→3→3→3→3→4→4→5
です。
これの上位7教科を足すと
2+3+3+3+3+3+4=21
です。
AGGTが18~22の間なので、DIVISIONはIIです。
No0007の子の場合、PHYSICSとCHEMISTRYは受けてませんね。
これは先に紹介しましたが文系の子です。
なので彼女の場合、上位7教科と言っても結局すべての教科のGPAを足さなくてはいけません。
No0001の子、E.D.Kを受けてますね。
点数を降順にした場合、この子は上位7教科にE.D.Kが入りますが、
E.D.Kに限ってはAGGTやDIVISIONを出す対象外です。
なので、結局9教科の中で上位7教科の点数を吟味しなくてはいけません。
余談ですが。
タンザニアの場合、No0001は女の子から始まります。
女の子の地位を意識するとかではなく、
単純にF(Female)とM(Male)では、アルファベット順ではFが先だからです。
アルファベット順に番号が割り振られ、
女の子が終わると次いで男の子のアルファベット順になります。
個人的な感想ですが、
No0001の女の子ってイスラム教が多い気がするんですよね。
イスラム教かどうかはE.D.Kを受けてるかどうかでわかります。
宗教の関係上でしょうが、
名前がAISHAだのASHAだのAHIMIDIWEだのが多いのでその影響だと思います。
タンザニアの数学ができない問題
ここからは記事タイトルとは関係ないので興味があれば。
私の場合、初年度は1年生を担当していましたが、
翌年は2年生をそのまま持ち上がりで担当させてもらいました。
2年生の段階ではまだ文理選択はありません。
つまり、国家試験では9教科(+E.D.K)すべて受けなければいけません。
DIVISIONの話がありましたよね。
DIVISIONがOの子は留年となり、再度翌年は再度同じ学年を受けなければいけません。
DIVISIONの計算の仕方、覚えてますか?
9教科のうち、上位7教科のスコアから算出します。
つまり…
2教科は捨ててもいい
悲しいことに、勉強が苦手な子のほぼすべては、数学を捨て教科と認識しています。
もう少し話をしましょう。
4年生になると文理選択で、文系はPHYSICSとCHEMISTRYは勉強しません。
が、数学は逃れようがありません。
4年生になっても結局数学の国家試験を受けなくてはいけません。
はい、もう一度DIVISIONの復習です。
留年になるDIVISION Oは、34か35の場合です。
もうわかりますかね?
たとえ5教科がF(GPA=5)だとしても、
他2教科がD(GPA=4)であれば、
DIVISONはIVになります。
当然数学は捨て教科です。
とは言っても、4年生がDIVISON IVを取ったところで、
入れるAレベルの学校ってまずないです。
大概の生徒は、Oレベル4年生で学生生活を終えます。
正直、勉強ができない生徒が捨て教科の理解をしているとは思いません。
(そんな計算すらできない子が多いのもまた事実です)
2年生を担当して、数学をどれだけ頑張って教えても、
点数が低いことには変わりありませんでした。
変化させることができないことはもう早い段階では気づいていたので、
せめてもの思いで数学ができない子にはちょっと変わった授業をしていました。
どんな授業かはまたいずれ記事にします。
最後話が違うことになりましたが、
今回は成績の出し方について、でした。

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